祈念館情報システムの機器更改
―使いやすく分かりやすいシステムへ―
国立広島原爆死没者追悼平和祈念館では、原爆死没者や被爆者が記した手記、体験記、その他被爆関連資料を収集・整理するとともに、収集した資料を遺影コーナー、情報展示コーナー、体験記閲覧室で公開し、また、インターネットで広く国内外に情報発信を行っています。
「国立原爆死没者追悼平和祈念館情報システム」は、広島、長崎の2つの原爆死没者追悼平和祈念館で収集した資料をデータベースとして登録するとともに入館者に公開するシステムとして、平成20年度から運用を開始し、5年毎に機器の更改を行っています。
情報システムを取り巻く環境は大きく変化し、クラウドやSNS、映像・音楽配信などのインターネットサービスの普及が進む一方で、サイバー攻撃やウイルス感染による情報漏えいなど、情報セキュリティ上の脅威も高度化しています。 また、スマートホンの普及などに伴い、年齢、国籍、使用言語を問わず、常に利用者が直感的で容易に操作できるようなシステムにしていくことが求められるようになっています。
これらの状況を踏まえ、情報システムの安全で継続的な運用を行うために、調査研究やシステム改修といった2年にわたる準備を行い、1か月半の試験運用を経て、今年7月1日から正式に新情報システムの運用を開始しました。
情報展示コーナーの新しい展示解説装置。タッチパネルで簡単に操作できるようになりました。
祈念館の休館日は年末の2日間しかないため、来館者への影響が出ないよう、機器入れ替え作業は全て閉館後の夜間作業となりました。 システムを一度に全部入れ替えることができないため、コーナー毎に分けての作業となり、その間、新旧2つのシステムを並行して矛盾なく運用しなければなりません。 5月に作業を開始し、広島、長崎の祈念館で同様の作業を実施し、無事に機器更改を終えることができました。
検索方法の変更や画面のワイド化、機器構成の変更と簡素化を行い、情報セキュリティ対策の強化を図り、分かりやすく使いやすい、障害に強く安全なシステムとなっています。 ぜひ来館いただき、直接手に触れて実感してください。
(原爆死没者追悼平和祈念館)
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