和文機関紙「平和文化」No.204, 令和2年7月号

海外からの来訪者が発信するメッセージ

~平和記念資料館芳名録より抜粋、日本語に訳したもの(仮訳)を掲載しています~
サンジェイ・クマール・ヴァルマ/駐日インド特命全権大使
駐日インド特命全権大使  広島平和記念資料館を訪れることで、1945年8月、広島の人々の上に落とされた原子爆弾によりもたらされた恐怖を、誰もが実感することができます。 文明同士のつながりや人道主義的なきずなを構築し、インド国民は日本の方々と共にあります。 インド議会は核による大虐殺の犠牲となった人々を毎年追悼し、世界の平和と秩序を祈ります。
(2019年4月19日)
サガラ・ガジェンドラ・ラトナヤケ/スリランカ民主社会主義共和国 港湾・海運・南部開発大臣
スリランカ民主社会主義共和国 港湾・海運・南部開発大臣  「憎悪は憎悪によって止むことはなく、慈愛によって止む」(『法句経』)
 この一節は、1951年のサンフランシスコ講和会議において、セイロンを代表して出席した当時の財務大臣であるジャヤワルダナ元大統領により繰り返し引用されました。 彼は日本の助けとなるように発言したのです。 それ以来、スリランカ国民と政府は、かけがえのない関係を日本と育んできました。 平和な関係を築き、助け合ってきたのです。 日本のみなさんのスリランカへの支援を感謝しています。 広島平和記念資料館への訪問は、胸を打つものになりました。 なぜ平和が限りなく重要なのか、そのことを体現する場所だからです。
(2019年4月19日)
ゴルダン・ヤンドロコビッチ/クロアチア共和国議会議長
駐日インド特命全権大使  今日平和記念公園にたたずみ、広島と長崎で原爆の犠牲になった全ての方々、そして言語に絶するこの人類の惨事を生き抜いた人々へ、敬意を表します。
 このような悲劇が再び起こることがないよう、我々は全力で、あらゆる努力をしなければなりません。 我々が世界恒久平和を実現できるとすれば、相互理解、寛容さ、希望、知恵、そして思いやる心を育てることなしにはあり得ません。
 日本の皆様への尊敬の念を込めて。
(2019年6月6日)
フェルナンド・アリアス/化学兵器禁止機関(OPCW)事務局長
スリランカ民主社会主義共和国 港湾・海運・南部開発大臣  広島の皆様が被爆により過去、そして現在も苦しんでおられる痛みに対し、心から思いをはせたいと思います。
 また、貴市が復興を遂げ、あのような悲劇が二度と繰り返されないよう取り組んでいらっしゃることに対し、深く敬意を表します。
 貴市の平和のメッセージを共有し、貴市で起こった出来事を忘れず、大量破壊兵器のない世界を目指し貴市と同じ熱意を持って尽力していくことは、国際社会の責務です。
(2019年6月18日)
ドナルド・トゥスク/欧州理事会議長
駐日インド特命全権大使  ヒロシマの惨劇を決して無駄にしてはいけません。 これは我々共通の責任です。 欧州は記憶し続けます。 いつまでも。
(2019年6月26日)
セバスティアン・ピニェラ/チリ共和国大統領
 この世が核兵器のない世界になりますように。
 ヒロシマとナガサキの犠牲者へ敬意を払うために、これ以上の方法はないだろう。
(2019年6月29日)
 
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