広島平和記念資料館は今年8月、開館65年を迎えました。
開館以来、被爆の痕跡が残る資料を展示し、原爆被害の実相を伝えてきました。
その展示の基になったのは、一人の人物が被爆直後から広島市内に入り、焼け跡から収集した資料です。
その人物の名は長岡省吾
(ながおか しょうご)。
資料館の初代館長です。
長岡氏は資料を収集するだけでなく、原爆に関する調査・研究を行い、生涯をかけて被害の実態を明らかにしようとしました。
広島護国神社の玉砂利を見つめる長岡氏
(長岡省吾収集)
この企画展では、近年長岡氏の遺族から資料館へ寄贈された資料を基に、同氏の足跡をたどりながら、資料館が開館するまでの歩みと開館初期の状況について紹介しています。
「もう二度と原爆の惨禍を繰り返してはならない」という強い思いで資料館の礎を築いた長岡氏。
この企画展を通してその情熱と努力に向き合い、被爆の実相を伝え続ける大切さを実感していただければと思います。
【展示構成】
■ 焦土を歩いて
■ 収集した資料の公開
■ 広島平和記念資料館の開館
■ 衰えぬ情熱
【お問い合わせ】
平和記念資料館 学芸課
TEL(082)241-4004