広島市に暮らす外国人は年々増加しています。
彼らを地域社会の一員として受け入れ、共に暮らしていきたいと思うときに、言葉の壁につまずく日本人の方もいるのではないでしょうか。
国際交流・協力課では、9月26日(土)に公益財団法人ひろしま国際センターの犬飼康弘
(いぬかい やすひろ)さんを講師に迎え、「やさしい日本語」講座を開催しました。
地域で暮らす外国人とコミュニケーションを取るための分かりやすい日本語を学ぶ講座です。
日本在住外国人の大部分が、日常的で簡単な内容であれば日本語でコミュニケーションが取れること、しかし、熟語や漢字が多い「難しい日本語」では大変理解しづらいことを、様々なデータを用いて解説していただきました。
また、災害などの緊急時に外国人にとって難解な日本語で情報発信を行うと、安全に関わる情報の伝達が遅れ、命に関わることも指摘されました。
まず、「やさしい日本語」で表現するポイントを習った上で、グループに分かれて練習を行いました。
以下は、実際の練習問題です。
やさしい日本語にしてください。
Q 余震による家屋倒壊の恐れがないとは限らないため、避難所で待機してください。
↓
A まだ、余震<後から くる 地震>が心配です。余震で 家が 倒れます。危ないです。避難所<みんなが 逃げるところ>に いてください。
いかがですか。
ポイントは、①難しい言葉は簡単な言葉に言い換える(繰り返し使われる重要な情報はあえて残す)、②一文の情報量を少なくする、③分かりにくい言葉は例を出し、必要な情報は補う、④不要な情報は捨てる、⑤曖昧な表現・二重否定を避ける、などです。
みなさんもぜひ、「やさしい日本語」を使って外国人の方とコミュニケーションをとってみてください。
(国際交流・協力課)