広島に原爆が落とされた昭和20年(1945年)8月6日、イエズス会の幟町
(のぼりちょう)教会(爆心地から約1.2km)には4人の外国人神父がいました。
2人は重傷を負いましたが、皆で力を合わせて教会の仲間や隣家の人を救い出します。
一方、広島市郊外、祇園町長束
(ぎおんちょう ながつか)のイエズス会修練院(爆心地から約4.5km)へは、救いを求めて100人近くの被爆者たちが詰めかけ、8月6日の午後には野戦病院のような状態となりました。
長束修練院の院長、アルペ神父は大学で医学を専攻した経歴があり、「今こそ私が身につけていた医学の知識を生かす時」と、直ちに自室を手術室に充て、他の神父や修道女たちと共に不眠不休の治療にあたりました。
被爆後の状況を克明に記した外国人神父たちの体験記を通して、ヒロシマの復活への道をたどります。
(展示内容)
原爆投下後、それぞれの場所で何が起き、神父たちがどんな経験をしたかを約30分の映像で伝え、登場人物たちのその後の人生やヒロシマの復興についても紹介します。
被爆したチースリク神父たちの体験記を元に、詩人のアーサー・ビナードさんのナレーションで進行します。
【お問い合わせ】
原爆死没者追悼平和祈念館/
TEL(082)543-6271