広島市に暮らす外国人は年々増加しています。
彼らとともに地域社会をつくっていきたいと思うときに、言葉の壁につまずく日本人の方もいるのではないでしょうか。
国際交流・協力課では、7月31日(土)に可部
(かべ)公民館において、公益財団法人ひろしま国際センターの犬飼康弘
(いぬかい やすひろ)さんを講師に迎え、「やさしい日本語」講座を開催しました。
地域で暮らす外国人とコミュニケーションを取るための分かりやすい日本語を学ぶ講座です。
この度は、平成26年8月豪雨で土砂災害などが実際に起きた可部での開催ということもあり、地域ならではの情報が含まれた講座になりました。
特に、「災害などの緊急時に、外国人にとって難解な日本語で情報発信を行うと、安全に関わる情報の伝達が遅れ、命に関わる」ということを、アクティビティも交えてじっくりと学習しました。
その他にも、日本在住外国人の大多数が日常的で簡単な内容であれば日本語でコミュニケーションが取れるが、熟語や漢字が多い「難しい日本語」では大変理解しづらいということを、様々なデータを用いて解説していただき、「やさしい日本語」で表現するポイントを習った上で、グループに分かれて練習を行いました。
以下は、実際の練習問題です。
やさしい日本語にしてください。
Q |
土砂災害の危険性が高まったことから、市は避難準備情報を発令するとともに北部地域の避難所を開設しました。 |
↓ |
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A |
今、広島市は、たくさん雨が降っています。危ないです。
市は、〇〇と〇〇の避難所<みんなが逃げるところ>を開けました。
避難所は、〇〇小学校と〇〇センターです。
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いかがですか。
ポイントは、①難しい言葉は簡単な言葉に言い換える(繰り返し使われる重要な情報はあえて残す)、②一文の情報量を少なくする、③分かりにくい言葉は例を出し、必要な情報は補う、④不要な情報は捨てる、⑤あいまいな表現・二重否定を避ける、などです。
みなさんもぜひ、「やさしい日本語」を使って外国人の方とコミュニケーションをとってみてください。
(国際交流・協力課)