平和記念資料館には226名のヒロシマ ピース ボランティアが在籍しており、館内の展示解説や平和記念公園内の慰霊碑等の解説を通じて、被爆体験継承の推進に取り組んでいます。
定期的に行われているボランティア主催の全体会では、活動の報告や懇親会を行ってボランティア同士の親交を深めています。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、令和2年度は全体会の開催を見送りました。
今年度は、ボランティアが解説の際に参考にする「碑めぐり解説のしおり」の改訂を全体で共有するために、資料館啓発課主催の「春の集い」を4月16日(金)に開催しました。
コロナ禍の中での開催にもかかわらず、81名のボランティアが参加し、ソーシャルディスタンスに配慮しながら、活動日が異なるため日頃は顔を合わせることがないボランティア同士も交流を深めました。
「碑めぐり解説のしおり」の改訂についての説明では、熱心にメモを取りながら説明に耳を傾ける姿が見られました。
質疑応答の時間には多くの質問が出され、学びを深めました。
当日参加ができなかったボランティアにも「碑めぐり解説のしおり」改訂版を送付しました。
この1年間活動が思うようにできていなかったボランティアからは、「しばらく活動が出来ていないので不安だった。コロナ収束後の活動再開時に向けて、しおりを使って勉強を始めようと思う」等のコメントが寄せられました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で通常通りの活動が難しい中で、ボランティアがモチベーションを保つきっかけとなる場を、今後も提供していくことを検討していきます。
(平和記念資料館 啓発課)