7月30日(土)、長崎市と公益財団法人長崎平和推進協会、朝日新聞社の主催、広島市と本財団等の後援により、「国際平和シンポジウム2022」が長崎市の長崎原爆資料館ホールで開催されました。
今回のテーマは「核兵器廃絶への道~世界を『終わり』にさせないために~」で、新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、会場参加だけでなくライブ配信も同時に行われました。
基調講演では、米シンクタンク・軍備管理協会会長のダリル・キンボール氏が、「世界を『終わり』にさせないために」をテーマに、「ロシアによるウクライナ侵攻によって、核兵器は戦争を抑止するものではないことが明確になった」として、「核戦争に陥らない唯一の解決策は、核兵器の廃絶だ」と訴えました。
続くパネル討論では、キンボール氏のほか、韓国国家安保戦略研究院責任研究委員の金淑賢
(きむ すきょん)氏、大阪女学院大学教授の樋川和子
(ひかわ かずこ)氏、長崎大学核兵器廃絶研究センター長の吉田文彦
(よしだ ふみひこ)氏、日本原水爆被害者団体協議会事務局次長の和田征子
(わだ まさこ)氏より、核兵器が再び使用されるかもしれない危機に直面している中、核兵器禁止条約の意義や核兵器廃絶への道筋などについて、それぞれの専門的な立場から発言があり、その後活発な意見交換がなされました。
最後に特別トークとして、株式会社arcaのCEOでクリエイティブディレクターの辻愛沙子
(つじ あさこ)氏、長崎大学核兵器廃絶研究センター特任研究員の林田光弘
(はやしだ みつひろ)氏の若者2名が「MZ世代(1980年代半ばから2010年に生まれた世代)は被爆体験を世界にどう伝えるか」をテーマに、これまでの活動を通して感じたことや自分たちの世代だからできることなどについて意見を交わしました。
(平和市民連帯課)