和文機関紙「平和文化」No.210, 令和4年10月号

外国人市民のための防災研修を開催

 災害(大雨、台風、地震など)が起きたとき、あなたはどうしますか? どこへ逃げますか? 逃げるとき、何を持っていきますか?
 これらの質問への答えは、災害の種類や住んでいるところ(周囲に山や川があるか等)によって様々です。 広島市に居住する外国人市民のみなさんに、「自身にとって適切な災害時の対応とは何か」を考えていただくため、実際に広島で活躍する防災士の方々を講師として招いて、防災研修を開催しました。
広島市留学生会館での防災研修
広島市留学生会館での防災研修
 
佐東公民館での防災研修
佐東公民館での防災研修
 第1回目の研修は広島市留学生会館で開催し、広島市内に住む留学生の方々が集まりました。 講師は、防災士の木村隆明(きむら たかあき)さん、松本昌之(まつもと まさゆき)さん、伊達富美(だて ふみ)さんです。 参加者の皆さんは、広島で起こりやすい災害について学び、避難するときに有用なアイテムやその使い方を見学しました。 また、自分が通っている学校周辺のハザードマップを見ながら、「自分自身に身近な災害リスクとは何か」を知ってもらいました。 ワークショップでは、避難所でスムーズに受付を行うための「命の袋」を作成し、避難が必要になった際の備えを行いました。
広島市留学生会館での防災研修
広島市留学生会館での防災研修
 第2回目の防災研修は佐東(さとう)公民館で開催し、佐東にほんご教室に通う外国人市民の方々が集まりました。 講師は、防災士の松井憲(まつい けん)さんです。 参加者の皆さんは、過去に広島で起きた災害やその被害状況、佐東地区で生じうる災害リスクについて学びました。 また、適切な避難行動をとるための情報の集め方、避難するきっかけの決め方、避難する場所の決め方を学びました。
佐東公民館での防災研修
佐東公民館での防災研修
 いずれの防災研修においても、参加者の皆さんからは「災害時の対応について、予め考えておこうと思った」「災害時に役立つアプリをダウンロードしようと思った」という声が寄せられ、「自身にとって適切な災害時の対応とは何か」を考える一助となったようです。
(国際市民交流課)
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