デーウィカー・ウィーラシンハさん
スリランカから来ました。デーウィカー・ウィーラシンハと言います。
「ආයුබෝවන් アーユ ボーワン。」
スリランカでは「こんにちは」「ありがとう」「さようなら」など、様々な場面の挨拶に「アーユ ボーワン」と言います。
これはもともと「長生きしてください」という意味です。
相手への思いやりが込められた言葉で、大好きな言葉です。
私が初めて日本に来た2008年、滞在先のホストファミリーからたまたま街で出会った方まで、いろんな方に親切にしていただいたことが心に残っています。
見知らぬ人も、道や慣れない日本語の表示を親切に教えてくれ、レストランではメニューの読み方を教えてくれた人が親切心から私の分までこっそり会計を済ませていてくれたことに驚かされました。
また、日本では礼儀正しくマナーを守る人も多い上、治安が良く、夜に出かける場合でも大きな心配はありません。
そんな日本での経験がきっかけで再度来日し、現在は安田女子大学大学院の研究生として日本語教育に関する学位取得を目指しています。
スリランカは「インド洋の真珠」と呼ばれる、インドのすぐ南に位置する島国です。独自のシンハラ語という言葉を持ち、7割以上の人が仏教を信じ、仏教系の遺跡もたくさんあるなど、独自の文化があります。
(注:英語、タミル語等も使われれています。)
文化遺産では、仏陀
(ぶっだ)の犬歯を祀
(まつ)っていることで知られる「仏歯寺
(ぶっしじ)」など、有名で美しい仏教寺院が数多くあります。
また、自然も魅力的で、10もの国立公園があって、野生動物を見に来る海外観光客も多いです。
日常生活でも、茂みや山に近いところでは、サルはもちろん、時には野生の象と出くわすこともありますよ。
スパイスを使った料理など、食文化はインドと似ているものもありますが、スリランカの主食のひとつ、インディアーッパは独特だと思います。
米粉を練った生地をパスタの様に麵状に押し出しながら、麺で皿のような形や塊を作ります。
それを蒸して、カレー等と一緒に食べるのです。
日本ではなかなか食べられる店がありませんが、いつか日本の人に紹介したい味です。
スリランカの伝統衣装はオサリーと言います。
日本の方もよく耳にされてご存知のインドのサリーと似ていますが、お腹から左側に向かって腰にひだができるのが特徴です。
官公庁や学校で働く女性の多くは、毎日これを着用しています。
真珠の様に光り輝く島、スリランカに、皆さまいつか是非遊びに来てくださいね。
(国際市民交流課)