和文機関紙「平和文化」No.213, 令和5年9月号

ひろしま奨学生を決定し、奨学金交付式と平和学習を開催しました

 本財団では、市内の大学または大学院に在籍する私費留学生に対し、「ひろしま奨学金」として毎月3万円を1年間支給しています。 今年度も7月30人の奨学生を決定し、7月22日(土)に奨学金交付式を開催しました。
奨学金交付式
奨学金交付式
講義を聴講する学生たち
講義を聴講する学生たち
学生同士で交流する様子
学生同士で交流する様子
学生たちの平和宣言
学生たちの平和宣言
 奨学金交付式の後、奨学生たちは平和学習を受講しました。 奨学生を対象とした平和学習は平成31年度(2019年度)より12月1月に開催していましたが、より一層“ヒロシマの心”が奨学生たちに伝わるよう、今年度は時期を早めて、8月6日の平和記念式典より前に開催することとしました。 また、同世代の学生がヒロシマの心を伝えることで共感してもらいやすいと考え、11人の日本人学生(広島市内の大学・大学院に所属)にも平和学習に参加していただきました。
講義を聴講する学生たち
講義を聴講する学生たち
 学生たちは被爆の実相や核兵器について学習し、広島平和記念資料館を見学し、被爆体験講話を聴講しました。 その後、その日の平和学習を振り返りました。 自身のバックグラウンドを基に、「平和なこと」、「平和でないこと」について思いつくことを挙げていき、他の学生たちと共有しました。
学生同士で交流する様子
学生同士で交流する様子
 平和なことについては、「争いがない」、「人と人との仲が良い」、「差別がない」などが挙げられ、平和でないことについては、「暴力」、「意見を自由に言えない」、「伝統・文化を否定される」などが挙げられました。 学生たちは語り合うなかで、自分にとっての平和について考えを深めました。
 最後に、学生たちは「これからの1年で、平和をつくるためにできること・取り組みたいこと」を色紙に書き、オリジナルの平和宣言を作成しました。 「相手を尊重し、受け入れる」、「人にもっと優しくなりたい」などの平和宣言が作成されました。
学生たちの平和宣言
学生たちの平和宣言
 この「ひろしま奨学金」制度は、昭和63年度(1988年度)から始まり、昨年度までに1,073名に支給を行いました。 市民や団体から寄せられた寄附金を「ひろしま留学生基金」として積立て、その利息等を充てて運営していますが、財源は大変厳しい状態となっています。 「ひろしま留学生基金」への皆様の温かいご支援をお待ちしております。
令和4年度にご寄附いただいたみなさま(敬称略・順不同)
国際ソロプチミスト広島(35年継続)、一般財団法人多山報恩会(32年継続)、公益社団法人日本産業退職者協会広島支部(17年継続)、橋本真知子氏(11年継続)、ぱれっと倶楽部
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