本財団では市民に、平和の原点としてのヒロシマを見つめ直し、原爆や平和について考え、どのように行動していけばよいかを探求する機会を提供するため、「ヒロシマ・ピースフォーラム」を開催しています。
今年度の前期課程は5月から7月に3回開催し、10代から80歳を超える幅広い年代から80名が受講しました。
5月18日の第1回では、受講者の被爆の実相についての理解を深めるため、平和記念資料館講師による平和学習講座、八幡照子
(やはた てるこ)さんによる被爆体験講話を実施しました。
八幡照子さんによる被爆体験講話
宇品港周辺でのフィールドワーク
6月1日の第2回では、「暁
(あかつき)部隊(陸軍船舶司令部)と宇品
(うじな)港」をテーマに、広島市郷土資料館の見学と宇品港周辺のフィールドワークを実施しました。
郷土資料館では、宇品港や当時の軍都・広島の歴史を学び、宇品港周辺では、宇品波止場公園と宇品中央公園内にある様々なモニュメントや遺構を見学しました。
JICA中国の村岡啓道(おかむら ひろみち)所長による平和の取組に関する講義
7月13日の最終回では、「広島から世界へ、平和の発信」をテーマに、JICAによる平和の取組、JICA海外協力隊員がキルギスで行った「アートを通じた平和の発信」の取組について聴講しました。
JICA中国の村岡啓道(おかむら ひろみち)所長による平和の取組に関する講義
受講者からは、「知らないことがたくさんあることに気づかされた。」「実際に現地を歩いて見学することで、当時の様子を想像することができた。」「学んだことを生かして、世界が平和になるように行動していきたい。」など、学びや気づきとともに、今後の行動につなげていきたいとの感想が寄せられています。
後期のヒロシマ・ピースフォーラムは、10月に開講する予定です。
(平和市民連帯課)