平和記念資料館には、被爆から80年を経た今でも、被爆者やその遺族から、ご遺品や被爆にまつわる資料が寄せられています。
今回の展示では令和5年度に寄贈された資料の中から126点を紹介しています。
正面看板に描かれている女の子は、展示でご紹介している広島第一高等女学校の倉西美智枝
(くらにし みちえ)さん(当時13歳)です。
遺品となった名札が空に向かって光を放ち、次世代へのバトンとして引き継がれていく様子を表現しています。
また、展示の最後には、来場者が思いを綴
(つづ)る付箋コーナーを設置しました。
寄贈者の様々な思いに、それを見た方たちの気持ちを一緒に重ねる場を作りたいと考えたからです。
色とりどりの付箋に、様々な言語で書かれた幾つもの思いが重なり繋
(つな)がっていく様子に、希望を感じました。
(平和記念資料館 学芸展示課)