被爆80周年に当たる令和7年度、日本が米国をはじめとする連合国との間の降伏文書に調印した戦艦ミズーリの記念館(米国ハワイ州ホノルル市)において、令和7年8月12日から令和8年2月28日までヒロシマ・ナガサキ原爆・平和展を開催し、市民や観光客など228,940人と非常に多くの方が来場しました。
展示の内容は、動員学徒として作業中に被爆し犠牲となった中学生が原爆投下時に身に着けていた腕章をはじめ、中身が黒焦げになった弁当箱の複製、ハワイ出身のオバマ元米国大統領の折り鶴など、資料20点のほか、広島・長崎の被爆の実相を説明した写真パネルなどで、被爆者証言ビデオの上映、折り鶴ワークショップ、VRゴーグル体験などを併せて行いました。
現地時間の8月12日に開催された開会行事では、広島市の中井幹晴
(なかい みきはる)副市長が、「戦争によって市民社会にもたらされた悲惨な結末を確認していただきたい。」「核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現に向け、ともに力を尽くし行動して参りましょう。」とのメッセージを発信しました。
その後、高等女学校1年生の12歳の時に爆心地から3.5km離れた自宅で被爆された笠岡貞江
(かさおか さだえ)さんが、写真や絵を紹介しながら、ご自身の体験を語られると、終了後には、ひときわ大きな拍手とスタンディングオベーションが送られ、「核兵器は廃絶されるべきだ。」「悲劇を繰り返してはいけないというとても力強いメッセージだった。」といった声が寄せられました。
また、広島出身者からなる日系人ネットワークの協力により、ホノルル市民に広く被爆の実相を知ってもらうため、パールハーバー国立記念公園、本派本願寺ハワイ別院、ハワイ大学マノア校、プナホウスクール、ハワイ大学ヒロ校で、被爆体験講話や原爆写真ポスター展などを展開しました。
今回、原爆・平和展を見学した来場者のアンケートでは、「写真や映像を通して、核爆発が起こると何が現実に起こるのかを実感しました。」「原子爆弾の危険性とそれが無実の人々に与える影響に衝撃を受けました。」「展示は、犠牲者に対する悲しみを抱かせ、核兵器に対する恐怖を感じさせるものでした。」「人類にこのような破壊的な力は必要ありません。」「次の世代を育てていくうえで大変意義深い経験でした。過去から学び、より明るい未来へと進んでいけることを願っています。」などの感想が寄せられました。
(平和首長会議・国際政策課)