オレンジ色の太陽
昭和二十年八月六日午前八時十三分 広島第一陸軍病院教育隊基町兵舎第一中隊第一斑兵舎於 「キャー」「ウワー」の絶句舎外に目を向けば、「オレンヂ」色、太陽が「ボー」と音と共に自分に迫り来り瞬間手にせし毛布頭より被うと同時に「ガーン」と大轟響と共、兵舎諸共 吹き飛ばされ無数の落下物の下で気を失う。其の節窓越し目に映りし光景(地獄とは空より招く閃光悪魔) ア・・・・・ ウワ・・・ キャー
- 絵に描かれた情景の日時:8月6日午前8時13分
絵に描かれた場所:爆心地からの距離500m/広島第一陸軍病院(基町)
作 者:内田栄一(被爆当時20歳、絵を描いたとき50歳)