
収容所に収容されている被爆者
皆焼け爛れて半死半生。中には死んだ人もあった。藁のむしろが板の間の教室に並べて敷かれ、その上に寝かされて居た。もっともっと重る様にびっしり寝かされて居り、弟が居ないかと一人一人のぞいて歩く。やけどの人を跨げ。手や足を踏まない様に歩く。私の精神状態も普通ではない。この修羅場をよく歩けたと思います。
- 絵に描かれた情景の日時:8月7日
絵に描かれた場所:爆心地からの距離3,050m/己斐国民学校の教室(己斐町、現在の己斐上ニ丁目)
作 者:石川 文恵(被爆当時16歳、絵を描いた時46歳)