「広島市日本語教室座談会」の開催
広島市内で外国人市民のための日本語教室を運営している約20のボランティアグループに、交流の場を提供し、それぞれの悩みや課題について話し合うことで、ボランティア同士の顔の見える関係づくりを図るために、「広島市日本語教室座談会」を開催しました。
  公益財団法人ひろしま国際センター日本語常勤講師の犬飼(いぬかい)康弘(やすひろ)さんに、ファシリテーターとして全3回の座談会を進行していただきました。
  1月18日(日)、第1回目では、地域行事への参加、生活相談への対応、ボランティアの不足などの共通課題について話し合われました。 これらに対し、インターネットの活用や教室間の連携、広島市外国人市民の生活相談コーナーとの連携、やさしい日本語での対応など、いくつかの解決のヒントが得られました。 さらに、日本語教室が外国人市民の自立支援の場、また、友達作りや地域交流の場となることについて、共通の認識を持つことができました。
  2月10日(火)、第2回目では、ボランティアの確保の難しさが共通課題として見えてきました。 若者やボランティア活動に無関心な人に、関心をもってもらうための工夫について話し合われました。 関心をもってもらうきっかけとして、防災イベントやスピーチ大会のほか、就学支援等をテーマにして、日本語以外の言語でも交流ができるようなイベントを開催するなどの提案がありました。 このほか、日本語を習得した外国出身者(元学習者)にボランティアとして参加してもらうのがよいのではないか、といった意見が出ていました。
  3月10日(火)、第3回目では、第1回、第2回
第2回座談会の様子
で出た話題について、さらに掘り下げた話し合いが行われました。 防災イベントの共同実施や、外国人市民が区役所、学校、病院などにおいて暮らしの中でのコミュニケーションを円滑に行うためのコミュニケーションボード作り、また、母語で共通の話題について話をしたり、日本文化を紹介してもらえる、気軽に参加できる国際交流の場となるような「ワールドカフェ」の実施などについて話し合われました。 さらに、広島市外国人市民の生活相談コーナーとの連携や、広島市日本語教室ネットワーク会議を通して情報を共有することで互いの連携を図り、イベントを共同で実施したり、学習者やボランティアを紹介し合ったり、教室の広報に役立てたりする可能性についても話し合われました。

(国際交流・協力課)

このページのトップへ ▲

〒730-0811 広島県広島市中区中島町1-2
TEL:(082)241-5246 FAX:(082)542-7941
e-mail: p-soumu@pcf.city.hiroshima.jp
Copyright(C) Since April 1, 2004. Hiroshima Peace Culture Foundation