「ボランティア通訳者研修会」の開催
当財団では、平成19年度より、行政機関の窓口や学校等にボランティア通訳者を派遣し、日本語での会話が困難な外国人市民への支援を行っています。 そこで、多岐(たき)に渡る通訳に対応する人材を育成するため、ボランティア登録者や一般市民を対象に、多文化共生の知識や語学能力の向上等を目的とした研修会を、全3回開催しました。
  第1回目、2月28日(土)には、東京外国語大学多言語・多文化教育研究センタープロジェクトコーディネーターの杉澤(すぎさわ)経子(みちこ)先生が、日本の多文化化や通訳ボランティアの役割について、また、ワークショップを混じえて異文化を理解するためのコミュニケーションの必要性について、講義しました。
  第2回目、3月7日(土)には、広島市の担当者が多文化共生の取り組みと現状や課題について、当財団の担当者がボランティア通訳者派遣制度の概略について話し、続いて、日本在住の外国人であるボランティア通訳者が自身の体験談を話しました。 その後、専門の通訳者が、通訳現場での体験談や通訳者としての心構えなどを話しました。
  第3回目、3月21日(土)には、専門の通訳者を講師に招き、英語と中国語のグループに分かれ、語学習得の有効な方法、ロールプレイング、ボランティア通訳派遣事例に沿った講義などの語学研修を行いました。
  全3回の研修会には延べ181人の参加者があり、「通訳は単語を多言語に置き換えるだけではなく、相手の文化を理解するためのコミュニケーションも大切だと分かった」、 「文化や生活環境の違いで苦しんでいる外国人がいることを知り、思いやりの心を持って活動していきたい」、 「プロの通訳講師による実務的な話や体験談は、プロもボランティアもその苦労や喜びは同じであると、大変参考になった」などの感想が寄せられ、今後の活動に役立つ研修会となりました。
ロールプレイングの様子
このページのトップへ ▲

〒730-0811 広島県広島市中区中島町1-2
TEL:(082)241-5246 FAX:(082)542-7941
e-mail: p-soumu@pcf.city.hiroshima.jp
Copyright(C) Since April 1, 2004. Hiroshima Peace Culture Foundation