マンハッタン計画国立歴史公園専門家フォーラムへの参加
昨年11月9日、10日に、米国・ワシントンDCで、マンハッタン計画国立歴史公園専門家フォーラムが米国内務省国立公園局によって開催され、日本からは本財団の小溝(こみぞ)泰義(やすよし)理事長と日本赤十字社長崎原爆病院の朝長(ともなが)万左男(まさお)名誉院長が参加しました。
  本フォーラムは、第二次世界大戦中に米国が原爆を開発した「マンハッタン計画」の関係施設を国立歴史公園として整備するに当たり、解説計画立案の参考とするため、専門家を集め、公園の解説計画に含めるべきテーマについての意見交換等を行うために開催されました。
  冒頭、小溝理事長は、公園の解説計画に対する被爆地の思いを伝えました。 具体的には、展示に当たっては、原爆の開発・投下に至った経緯を事実に即して公平・公正に伝え、原爆投下が人々とその生活にもたらした甚大な影響について伝えるよう求めるとともに、核兵器廃絶に向けた未来志向の展示となるよう求めました。 また、今後の展示内容の検討に当たり、引き続き、広島・長崎の議論に耳を傾けていただくようお願いするとともに、展示が被爆地の思いを踏まえた内容になるのであれば、被爆資料の貸与等の協力を行う用意があると伝えました。 併せて、朝長名誉院長が、医学的な見地に基づき、原爆がもたらす熱傷や外傷、放射線が引き起こす健康障害などの人的被害について説明を行いました。
  その後のフォーラム参加者による意見交換では、各展示テーマについて、随時、上述の被爆地の思いを伝え、これらの主張に幅広い賛同が得られました。 この結果、展示の主要テーマを絞り込む中で、小溝理事長の提案を踏まえ、「原爆投下に至る経緯」、「原爆の影響」及び「平和」の項目が採択されました。
専門家フォーラムの様子

(平和連帯推進課)

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