資料展 「こうの史代 『夕凪の街』 複製原画展」 を開催
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漫画「夕凪の街」の発表15年を記念して、「夕凪の街」複製原画展を、平成30年9月12日から平成31年2月末まで、平和記念資料館東館地下1階で開催しています。
「夕凪の街」は、平成15年9月、「WEEKLY漫画アクション」紙に掲載されました。
「広島市に生まれ育ちはしたけれど、被爆者でも被爆二世でもありません。被爆体験を語ってくれる親戚もありません」と言う作者のこうの史代さん。
ヒロシマと距離を置こうとした作者が、原爆と向き合い、丁寧に取材を重ねた結果が、被爆後10年を過ぎても原爆の後障害に苦しむ若い被爆者の姿を繊細な筆致で表現した作品に昇華しています。
この作品は国内外で高い評価を受け、現在、英語、フランス語、スペイン語、イタリア
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展示風景
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語、ポルトガル語、ハングル、中国語(繁体字)に翻訳され、世界中で原爆被害の理解を深める契機となっています。
資料展では原画を精密に複製したパネル23点を展示しています。
あわせて、情報資料室内の展示ケースで、被爆者の森冨茂雄さんが被爆前後の広島の街を描いた「消えた町 記憶をたどり」の原画も、11月26日まで展示しました。
森冨さんの絵は、こうのさんも作品を制作する上で参考にされたという精緻な鉛筆画で、修学旅行生たちが「被爆前の平和記念公園がこんな繁華街だったとは」と感心して見入っていました。
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(平和記念資料館 学芸課) |
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