和文機関紙「平和文化」No.203, 令和2年3月号

「ヒロシマ・ピースフォーラム」を開催

 本財団では、広島市と共催で、市民が「平和の原点」としての「ヒロシマ」を見つめ直し、原爆や平和について考え、どのように行動していけばよいかを探求する機会を提供するため、「ヒロシマ・ピースフォーラム」を開催しています。 今年度も広島市立大学の講座「広島からの平和学」と連携して、10月から2月までの間に全6回開催し、同大学の学生を含む10代から70代までの約80人が受講しました。
今年度は「被爆の実相を知り、これからのヒロシマを考える」をテーマとして、平和記念資料館の見学や被爆体験証言の聴講などを通じて被爆の実相について学び、「グローバルヒバクシャ」、「ルワンダとヒロシマ」、「ツーリストが体験したいヒロシマ」など国際的な視点で世界恒久平和について考える講座を実施しました。
ルワンダでの留学経験を語るパネリスト

ルワンダでの留学経験を語るパネリスト(第4回)

 「ルワンダとヒロシマ」については、福島県在住の「ルワンダの教育を考える会」理事長の永遠瑠(とわり)マリールイズさんのお話に加え、ルワンダに留学経験のある広島市立大学の学生や卒業生によるパネルトークも実施しました。 また、被爆者体験証言をたどるまち歩きを行っている若者の平和活動グループ「つむぎ屋」や、平和記念資料館が実施する「中・高校生ピースクラブ」の卒業生で被爆ピアノコンサートなどを開催している若者に、自分たちの取組の紹介と平和への思いなどを発表していただきました。 最終回では、グループ討議で第1回から第5回までの講義の内容を振り返るとともに、平和な世界の実現に向けて自分たちにできることなどについて意見交換しました。
 このピースフォーラムを通して参加者の平和意識の高揚を図ることができました。
(平和連帯推進課)
 
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