小川節子さんが被爆時に着ていたワンピース
(寄贈/小川リツさん)
本館常設展示について、展示による劣化を防ぎ、長期的に保存していくという観点から、随時入替え作業を行っています。
6月1日から「黒い雨」、「救護所の惨状」、「放射線による被害」のコーナーの布類の資料4点を入替えました。
このうち、「救護所の惨状」のコーナーでは、小川節子
(おがわ せつこ)さん(当時21歳)が被爆時に着用していた「モンペの上衣」と「ワンピース」を展示しています。
節子さんは顔と背中に火傷を負い、臨時の野戦病院が開設された似島
(にのしま)に収容されました。
母親のリツさんが懸命に看病しましたが、8月11日に亡くなりました。
リツさんはこれらの服を「リツのかん(棺)に入れて」と書いた包みに入れ、大切にしていました。
今後、これらのコーナーの展示は1年ごとに定期的に入れ替えていきます。
(平和記念資料館 学芸課)