和文機関紙「平和文化」No.205, 令和2年11月号

被爆体験記の執筆をお手伝いします

 国立広島原爆死没者追悼平和祈念館では、被爆の記憶を書き残したいけれども執筆することが困難な方から聞き取りを行い、体験記としてまとめる被爆体験記執筆補助事業を行っています。 完成した体験記は祈念館内で公開します。 これまでに154人の方から聞き取りを行いました。
被爆体験聞き取り  今年度は新型コロナウイルスの流行を受け、マスクの着用やパーテーションの設置など、感染予防対策を徹底して行っています。
 今年度最初の聞き取りでは、日系ハワイ移民2世の父をもつ、82歳の女性から話を伺いました。 原爆によって自宅を失ったこと、家族が大けがをしたことなど、原爆がもたらした被害や惨状に加え、「国外で生まれた」ことで父が受けた差別についても話されました。 また、この方は戦後ハワイへ渡り、約20年間アメリカで生活した後、日本に帰国されましたが、日本とアメリカ、2つの国で暮らした日々を振り返り、「現代はヘイト(憎しみ、憎悪)がはびこっているけれど、さまざまな国・地域や人種が協調してやっていかないといけませんね」と話されました。
 広島県内にお住まいで執筆を希望される方は、気軽にお問い合わせください。
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