和文機関紙「平和文化」No.208, 令和4年1月号

国連軍縮フェローズにオンライン研修を実施

 国連主催の「国連軍縮フェローシップ・プログラム」に参加する若手外交官等の研修生(フェローズ)19名に対して、昨年9月14日(火)にオンライン研修を実施しました。
 このプログラムは、国連が昭和54年(1979年)から実施している研修事業で、本財団では昭和58年(1983年)からこれまでに900人以上のフェローズを受け入れています。 昨年は新型コロナウイルス感染症の影響を受け研修が延期されていましたが、今年は外務省、長崎市と合同でオンライン形式の研修を実施しました。
 一行は国連欧州本部のあるスイス・ジュネーブにおいて、現地から広島・長崎・外務省をオンラインで繋ぎ、長崎市のプログラムでは被爆体験証言者による被爆体験講話を聴講するとともに、長崎原爆資料館のバーチャルツアーを実施し、被爆の実相について理解を深めました。 広島市のプログラムでは、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館の朗読ボランティアによる被爆体験記や原爆詩の朗読を聞いたり、原爆詩の朗読を体験し、自身の経験を重ね合わせて涙している研修生も見られました。
 一行からは、「この研修は私たちに軍縮の人道的側面を偽りなく見せてくれました。この研修で学んだ知識と経験は将来、自分たちが軍縮問題に取り組む際に役に立つと思います」との感想が寄せられており、被爆の実相への理解を深め、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現という広島・長崎の両被爆地の思いを共有することができた研修になりました。
朗読ボランティアと、オンライン形式で参加するフェローズ一行
朗読ボランティアと、オンライン形式で参加するフェローズ一行
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