和文機関紙「平和文化」No.212, 令和5年6月号

被爆体験証言者、被爆体験伝承者及び家族伝承者の委嘱

 本財団は、被爆の実相や平和への思いをさらに広めていくため、今年度、被爆体験証言者33名、被爆体験伝承者196名に加え、家族伝承者7名を委嘱しました。
 被爆体験証言者には、2名の方が加わりました。 証言者の平均年齢は86歳を超えました。 平和への思いを伝えたいと活動を続け、自身の被爆体験を語っています。
 また、証言者の被爆体験や平和への思いを受け継ぎ、伝えていく被爆体験伝承者には、37名の方が加わりました。 修学旅行の団体などへの講話に加え、広島平和記念資料館 東館地下1階の特別展示室で毎日、日本語と英語による講話を行っています。
 さらに、昨年養成をはじめた家族伝承者7名が、今年度から新たに活動を開始します。 今回委嘱を受けた倉田直子(くらた なおこ)さんは「被爆二世としての思いを語ることにためらいもあり、諦めようと思った事もありましたが、体験を語ってくれた母の思いを受け継ぎたいという気持ちが支えとなりました。これから家族伝承者として、戦争の愚かさ、原爆の恐ろしさを伝えていきます。」と語っています。 家族伝承者は、資料館や学校などで、家族である被爆者から受け継いだ被爆体験や平和への思いを伝えていきます。
委嘱書交付式の様子
委嘱書交付式の様子
(平和記念資料館 啓発課)
 
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