平和首長会議は、10月18日(水)と19日(木)の2日間、国内における平和首長会議の取組について協議や意見交換を行うとともに、加盟都市の取組について情報交換するため、第11回目となる国内加盟都市会議総会を兵庫県姫路
(ひめじ)市で開催し、全国から85都市135人に御出席いただきました。
一日目の姫路市プログラム
「ピース フロム ひめじ」は、平和首長会議会長の松井一實
(まつい かずみ)広島市長の開会挨拶で始まりました。
松井会長は、各加盟都市が「平和文化」を根付かせるための取組を、市民の主体的な参画を得て、継続的に実施していくことにより、市民の平和への思いを地域や国の垣根を越えて世界中に広げていきたいと述べました。
続いて、姫路市立城西
(じょうさい)小学校
マーチングバンドによる演奏、姫路市プロ
モーション動画の上映、姫路市による平和への取組発表、姫路空襲体験談、平和教育の取組発表、平和作文の朗読、中高生による「交響詩ひめじ第4章栄光の世紀へ」の合唱等が行われました。
これらを通して、将来のある「若い世代」を平和文化の担い手としていく重要性が改めて認識されました。
(写真提供 姫路市)
二日目は、姫路市の姉妹都市であるブラジル・クリチーバ市のラファエル・グレッカ・デ・マセード市長からのビデオメッセージを上映した後、東京都世田谷(せたがや)区の保坂展人(ほさか のぶと)区長、神奈川県藤沢(ふじさわ)市の和田章義(わだ あきよし)副市長、北九州市平和のまちミュージアムの重信幸彦(しげのぶ ゆきひこ)館長及び英国・マンチェスター市のジャスミン・ダー市長(ビデオ)から平和に関する取組事例の報告がありました。
また、平和首長会議事務局から、平和首長会議メン
バーシップ納付金の令和4年度決算と、第12回国内加盟都市会議総会を東京都武蔵野
(むさしの)市で開催することを報告しました。
メン
バーシップ納付金については、納付率の向上に取り組んでいくことを確認し、第12回国内加盟都市会議総会については、松下玲子
(まつした れいこ)武蔵野市長から挨拶をいただきました。
さらに、核兵器廃絶に向けた日本政府に対する要請文の提出及び基礎自治体の平和文化振興に対する地方財政措置についての総務省に対する要望書の提出について決定しました。
前者では、政府に対し、核保有国と非核保有国との分断を解消するため、ヒロシマ・ナガサキが示している「核兵器が人類にもたらす壊滅的結果」を基礎とし、議論の共通基盤を形成する役割を果たすことを要請しています。
また、後者に関して、会議の場で各加盟都市に対する
平和首長会議の支援方策 の説明がありました。
最後に、第11回平和首長会議国内加盟都市会議総会総括文書を採択し、平和首長会議副会長の鈴木史朗
(すずき しろう)長崎市長の挨拶で閉会しました。
(平和首長会議運営課)