大火傷を負った息子に着せた父親のワイシャツ(個人寄贈)
広島平和記念資料館には、現在も被爆者やその遺族の方々などから、大切にしてきた遺品をはじめとする被爆資料、自らの体験を描いた絵、当時の状況を撮影した写真などの資料が寄せられ続けています。
今回の企画展では、令和3年度(2021年度)に寄贈された744点の資料の中から、150点を紹介しています。
自らの体験を数多くの絵に描いてきたある被爆者の男性は、8歳で被爆死した妹を改めて絵に描きました。
「妹は、なぜ人生8年、なのか!」、絵に書き込まれた言葉には幼い肉親を亡くした無念が滲
(じに)み出ています。
被爆死した妹(尾崎稔(おざき みのる) 作・寄贈)
原子爆弾の使用が何をもたらすのか。
ここに紹介する資料は、寄贈された皆さんの思いとともに、私たちに静かに語りかけます。
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平和記念資料館
学芸課
TEL(082)241-4004