和文機関紙「平和文化」No.214, 令和5年12月号

~ウチも、ワシも~ 広島市民じゃけえ!

―外国から来て広島市民になった人にお話を伺いました―

アウン・チー・ミィンさん(ミャンマー)
アウン・チー・ミィンさん(ミャンマー)
 ミャンマー中央部のマグウェ地方の出身です。 広島市立大学大学院(平和学研究科)で、開発援助を研究しています。
 ミャンマーでは2011年に民政移管が実現しましたが、2021年にクーターが起こり軍事政権に戻りました。 私は民政が施行された期間に、ヤンゴンの国立ダゴン大学で国際関係論を専攻しました。
 その学びから、民主主義や平和の大切さに気付きました。
 このため、広島で「広島ミャンマーコミュニティ」を立ち上げて、ミャンマーの文化を伝える活動や、ミャンマー紛争や民主化を考えるシンポジウムの開催などを行っています。
 ミャンマーでは、市街地を含めた様々な場所が軍の攻撃を受けていますが、現在最前線となっているのは、シャン州など、少数民族が多く居住する州のジャングル地域です。 このジャングル地域を舞台にした映画の上映会を企画し、オンラインで広島市中区の会場と現地を繫(つな)いだこともあります。
 最近の活動では、4月に、南区の法光寺(ほうこうじ)でミャンマーの「水かけ祭り」を開催しました。 旧正月の風習で、互いに水をかけあってお祝いします(約300人参加)。 2024年の旧正月も同じく水かけ祭りを企画しますので、みなさん是非来てください。
 また、11月には、安芸高田市で開催された「県北国際フェスタ」に出店し、ミャンマー料理を振る舞いました。 広島の方々にミャンマー文化を知っていただけたと思います。
 広島ではミャンマー人市民が増えてきています。 是非、私たち「広島ミャンマーコミュニティ」と繋がって、ミャンマーの文化に親しみながら、平和や民主主義について、一緒に考えを深め、ミャンマーの平和のために協力してください!
 
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