9月3日(日)に広島国際会議場で「世界の人たちと一緒に奏でる箏
(こと)ワークショップ」を開催しました。
参加したのは、フランス、カナダ、イギリス、アメリカ、メキシコ、ベトナム、フィリピン出身者と日本人、計21名です。
昨今、外国人市民の方と知り合うことも多くなっていますが、実は広島市の外国人市民は約2万人で、中区在住の未成年の数に相当します。
彼らと交流したいと思いながらも、その機会がないという日本人や、日本人と関わることが難しいと感じている外国人市民のため、お互いが歩み寄るきっかけづくりとして、日本文化体験を通して交流できる、この
ワークショップを開始しました。
講師として、これまで日本人だけでなく100人以上の留学生にも箏を教えてこられた西本惠子
(にしもと けいこ)さんをお招きし、「さくらさくら」「きらきら星」の2曲の演奏を教えていただきました。
箏爪の付け方、絃
(げん)のはじき方など箏の基本から学び、日本人と外国人がペアになって、一面の箏を交代で演奏しました。
箏を演奏した経験のない参加者がほとんどでしたが、話し合いながら、和気あいあいと体験できたようです。
最後にはみんなで「さくらさくら」と「きらきら星」を綺麗
(きれい)な音色で演奏することができ、喜びの声が上がっていました。
このイベントの醍醐味
(だいごみ)は日本人と外国人との交流です。
一面の箏を共有することで一体感が生まれたのか、講座後もしばらく残って演奏を一緒に楽しむ姿や、参加者同士が話し込む姿が見受けられ、お互いの距離がグッと縮まったようでした。
2時間という短い時間でできる交流は限られていますが、このイベントをきっかけに、これからも継続して共に温かな関係を築き合い、助け合いながら生活ができるようになればと願っています。
箏の演奏を一緒に楽しむベトナム人参加者(中央)と日本人参加者
(国際市民交流課)