ニューヨーク・ロンドンで海外原爆展を開催
今年5月に開催された核拡散防止条約(NPT)再検討会議に合わせて、 5月3日(月)から6月22日(火)までの期間、ニューヨーク国連本部ロビーにおいて「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」を開催しました。 主催は日本原水爆被爆者団体協議会(日本被団協)、広島市、長崎市、本財団、長崎原爆資料館。
  原爆展会場には、原爆から放出される熱線、放射線などの影響や、被爆の実相、被爆者がどのような人生を送ってきたかを紹介する49点のパネルと、焼け焦げた学生服などの被爆資料6点の展示が行われました。 また、パネルの前では日本被団協の証言者が自らの体験を話し、会場からは「知らないことを学ぶことができ、核兵器廃絶への思いを強くした」などの感想が寄せられました。
  8月2日(月)から12日(木)までは、ロンドンの中心部にあるイベントホール「フレンズ・ハウス」において、同原爆展を開催しました。 主催は核軍縮活動団体(CND)、広島市、長崎市、本財団、長崎原爆資料館。
  会場には、被爆の実相や核兵器の現状などを示す写真パネル48点、8時15分で止まった時計や溶けた仏像などの被爆資料18点の展示が行われました。
  開会初日の8月2日(月)には、主催団体であるCND所長のケート・ハドソン女史や、会場のフレンズ・ハウスを運営する平和軍縮プログラム課長のサム・ウォルトン氏をはじめ、来賓や関係者などが出席し、開会式が盛大に行われました。 本財団からは、被爆体験証言者の川本省三(かわもと しょうそう)さんが出席し、会場を訪れた約60人を前に、自らの体験を話しました。 原爆により被爆孤児として辛い体験を送らざるを得なかった川本氏の証言に深く心を動かされた人々が多く、 「再びこのような不幸な体験が繰り返されぬよう、ぜひ広く、特に若い世代へ伝えて欲しい」との声が多く聞かれました。 展示会場にも多くの来場者があり、核保有国の英国で意義深い原爆展となりました。

(平和記念資料館啓発担当)

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