日本語サポーター養成講座
広島市留学生会館では、平成22年度から居住者支援の一環として「日本語サポーター制度」を設けることにしました。 居住者の多くが日本語習得で苦労しています。 日常会話から論文作成まで、様々な状況で日本語が必要であり、気軽に日本語について手助けしてくれる人が欲しいとの強い要望が寄せられていました。
  初めての試みでしたが、居住者からのサポーターを紹介してほしいという申込みと、国際交流や留学生支援に関心のある一般市民の方々からのサポーター希望の双方が多数寄せられました。
日本語サポーター養成講座の様子
  第1回日本語サポーター養成講座は2010年10月2日(土)13時から15時まで、申込み先着順で18名が参加しました。 広島市立大学から岩田一成(いわた かずなり)先生を講師にお迎えし、 ワークショップとディスカッションを交えた楽しく有意義な2時間の講座になりました。
  講座では、まず参加者が自己紹介しましたが、参加者のほとんどが留学生との交流経験が全くない人達で、どのように日本語を教えたらいいのかわからないといった不安と、留学生とのふれあいを楽しみにしているといった気持を述べられました。
  その後、岩田先生から「留学生にどんなサポートができるか」、「ボランティアの心得」、「日本語指導に役立つ本」の順に指導を受けました。
  実際に留学生が書いた論文を読んで添削(てんさく)作業を行ったり、 日常生活で行っている些細(ささい)な事でも留学生にとっては役に立つ事などを話し合って発表するなど、 笑いや驚きを交えた講座になりました。
  講座後の約1週間の間で、留学生会館担当者が参加者と留学生のマッチングを行い、それぞれのペアが会館のラウンジで感動の対面を行い、サポーター活動が始まりました。 サポーターの方々は、講座で教えられた「過度に責任を負わず、出来る範囲で、少しだけ労力と時間をかけて楽しむ」、 「日本語文法を教え込むのではなく交流を大切に」というポイントに気をつけながら、留学生との交流を深めていきました。
  12月19日(日)には、フォローアップ相談会を行い、活動の中で疑問や相談があるサポーターが岩田先生にお聞きする機会を設けました。
  サポーターの方々からは、「日本の文化や日本語について自分が勉強になっている」といった前向きな感想や、 「毎回質問することをメモに書いて来てくれ、熱心に聞いてくれるので、自分が役に立っていることを実感している。本当に嬉しい。毎回会うのを楽しみにしている」といった感動いっぱいの感想をいただきました。
  また、留学生からは、「親切に教えてもらい、聞きやすい」、「論文作成で悩んでいたが、今ははかどっている」といった感想をいただきました。
  今後も、留学生の学業と日常生活の支援として、また、留学生と交流を深めていきたいと願っていらっしゃる市民の方々と留学生の()け橋として、この「日本語サポーター制度」を充実させていきたいと考えています。

(広島市留学生会館)

このページのトップへ ▲

〒730-0811 広島県広島市中区中島町1-2
TEL:(082)241-5246 FAX:(082)542-7941
e-mail: p-soumu@pcf.city.hiroshima.jp
Copyright(C) Since April 1, 2004. Hiroshima Peace Culture Foundation