留学生のための就職実践学習会
本財団では、平成22年9月18日(土)から10月2日(土)までの毎週土曜日、全3回のシリーズで「留学生のための就職実践学習会」を開催しました。 日本で就職をしたいと真剣に取り組んでいる留学生7名(中国6名、ベトナム1名)が参加し、各分野の専門講師による指導を受けました。 この学習会は、昨年度から少人数に(しぼ)り、個別のニーズに応じた、きめ細やかな指導を行うよう配慮して就職活動の支援をしています。
  今年度は、昨年度のプログラムに新たに企業訪問のプログラムを加えました。 9月29日(水)に市内の企業2社(元留学生が現在働いているホテルと、今後グロ―バル化を進めようとしている大手食品会社)を留学生が訪問しました。
  ホテルでは、実際にフロントで働いている元留学生から、内定に至るまで努力したことや就職後の苦労話まで、採用担当者と一緒に話を聞くことができました。 ホテル内も見学をさせていただき、接客業の大変さを体験しました。 また食品会社では、海外事業部と人事の担当者が同席され、会社の将来の展望や現在の採用状況、求められる人材など具体的な話を聞くことができました。
  企業に出向いたことによって、自己紹介や名刺交換、挨拶など、これまで学習したことを即実践し、体で覚えることができたと、このプログラムは留学生の間で好評でした。
  これまで当会館研修室で開催した学習会は次の通りです。

第1回 『日本人とのコミュニケーション術/ビジネスマナー講座』
フリーアナウンサーの丸子(まるこ)ようこ氏を講師に招いて、 挨拶の仕方やお辞儀の仕方、声の出し方、印象を三秒できめる方法などについて学習しました。

第2回 『就職の心構え・流れ・自己分析・失敗談・成功談』
広島労働局ハローワーク通訳の服部居宣(はっとり いせん)さん(元留学生)から、 自己分析の必要性、将来に向けての自分の在り方(帰国を含めて)について、親身に個別アドバイスをしていただきました。
マナー研修を受ける留学生たち

第3回 『実践面接指導』
面接官として、広島経済大学キャリアセンター課長梶山健治(かじやま けんじ)氏と広島修道大学キャリアセンター課長歳實 勲(としざね いさお)氏を招き、参加者を2グループに分けて、個人面接の指導を受けました。 参加した留学生のほとんどは毎回リクルートスーツで参加し、髪の結び方や靴の選び方までチェックを受け、真剣に講師の方々の話に耳を傾けました。 声の大きさからしゃべり方、履歴書の書き方まで、個別の問題を指摘していただいたので、必要な情報を具体的に学習できたと留学生には大変好評でした。

就職実践学習会に参加した留学生は、現在胸を張って県内外で就職活動を行っています。 学習者の中から1人でも内定者がでることを願っています。

(広島市留学生会館)

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