広島・長崎講座現地学習
インディアナポリス大学・セントラルコネティカット州立大学(アメリカ)の大学生が被爆地で学ぶ

広島市と長崎市では、被爆者のメッセージを人類共通の財産として、そこに込められた平和への「思い」を学問的に整理・体系化し、 普遍性のある学問として若い世代に伝えるため、世界の大学での「広島・長崎講座」の開設・普及に取り組んでいます。
  5月から6月にかけて、同講座を開設しているアメリカの2大学が、それぞれに広島での現地学習を行いました。 両大学ともに平和記念公園や広島平和記念資料館、中国軍管区司令部跡の見学、被爆体験証言の聴講を通して被爆の実相を学びました。 また、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館では、原爆を題材とした詩の朗読に耳を傾け、自らも詩を朗読する体験をしました。

5月13日(日)から18日(金)まで当地に滞在したインディアナポリス大学一行は、 当財団のリーパー理事長から、平和市長会議や2020年までの核兵器廃絶に向けた取組について話を聞き、活発な質疑応答を行いました。
  また松島圭次郎(まつしま けいじろう)さんの被爆体験証言を聞き、 鶴田(つるた)マリさんのアメリカでの日系人収容所での生活についても学びました。
  そのほかにUNITAR(国連訓練調査研究所)や放射線影響研究所、広島平和研究所での講義を聴講し、 「原爆投下後、被爆による健康障害の危険性はいつまであったのか」「被爆者はどのように見られているのか」など、さまざまな質問が投げかけられました。
平和記念資料館を見学するインディアナポリス大学の一行
広島の大学生とセントラルコネティカット州立大学生との
グループディスカッション
6月1日(金)から6日(水)まで滞在したセントラルコネティカット州立大学一行は、 梶本淑子(かじもと よしこ)さん、松島圭次郎さんの被爆体験証言を聴講したほか、 旧日本銀行広島支店や袋町小学校平和資料館などの被爆建物を見学し、建物に残されたメッセージや被爆の爪痕(つめあと)をたどりました。
  また、広島の大学生とのグループディスカッションを通じて、核兵器廃絶に向けて自分たちができること、日米関係のあり方などについて率直な意見交換を行いました。

両大学ともに2度目の現地学習という参加者もおり、ヒロシマについて学びたいという意欲の高さがうかがえました。
  2012年7月現在、「広島・長崎講座」は国内42大学、海外16大学の計58大学で開設されています。


(平和連帯推進課)

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