相互の協力を確認
日本平和博物館会議が開催されました
平成24年11月8日、9日に、広島平和記念資料館で第19回日本平和博物館会議が開催されました。
  この会議は、戦争の惨禍を人々に伝え、平和の実現に()することを目的とする博物館等が、 協力して調査研究を行うなど相互の連携を図り、平和を推進するために毎年開催されています。

広島では三回目の開催
平成6年に第1回の会議が広島平和記念資料館で開催されて以来、加盟館が順番に会議を開催しています。 加盟館の運営・管理に共通する課題について情報交換や議論が行われ、その成果が各館の業務に反映されています。 また、各館の交流を深め、企画展やシンポジウムなどの共同事業の実施や、海外の平和に関する博物館とも連携しています。 現在、10の平和博物館が加盟しており、広島平和記念資料館では3回目の開催となりました。

十年後の日本平和博物館会議
会議では、1日目、「10年後の日本平和博物館会議のあり方について」、 「定例会にオブザーバー参加を認めることについて」、 「加盟館の入館者状況の情報の共有化について」の3つの議題がとりあげられました。
館   名 (所 在 地)
埼玉県平和資料館 (埼玉県東松山(ひがしまつやま)市)
川崎市平和館 (神奈川県川崎市)
立命館大学国際平和ミュージアム (京都府京都市)
ピースおおさか
大阪国際平和センター
(大阪府大阪市)
広島平和記念資料館 (広島県広島市)
長崎原爆資料館 (長崎県長崎市)
沖縄県平和祈念資料館 (沖縄県糸満(いとまん)市)
あーすぷらざ
神奈川県立地球市民かながわプラザ
(神奈川県横浜市)
ひめゆり平和祈念資料館 (沖縄県糸満市)
対馬丸(つしままる)記念館 (沖縄県那覇(なは)市)
  「10年後の日本平和博物館会議のあり方について」は、立命館(りつめいかん)大学国際平和ミュージアムから 「直面する平和の問題や社会の課題について今後日本平和博物館会議全体がどのような役割を担うか、具体的には共同巡回展や共同研究、研修などが考えられる」との提案を基に意見交換が行われました。
第19回日本平和博物館会議定例会
  各館からは、「共同巡回展、職員研修などを実施したいが、予算措置(そち)をどのように行うか」、 「資料の輸送をどのように行うか」、 「平和博物館ハンドブックの共同編集も考えられる」などの意見が出されました。 結論として「お互いが各館の資料やデータを利用しながら協力体制を築いていく」こととなりました。
  また、「オブザーバー参加は、その年の幹事館が日本平和博物館会議の目的等に照らしつつ必要に応じて加盟館に意見を伺うなどして判断を行う」、 「入館者状況の集計は試行的に今年度幹事館の広島平和記念資料館が行う」こととされました。
  会議に引き続き、全参加者が本財団被爆体験証言者の松本都美子(まつもと とみこ)さんの被爆体験証言を聴講しました。

パネル展示「平和博物館を知ろう」
会議の開催に合わせ、加盟館のネットワークの充実と加盟館の展示や活動を多くの方々に知ってもらうため、パネル展が開催されました。
 ■展示場所 : 平和記念資料館東館地下1階 ホワイエ
 ■展示期間 : 平成24年11月6日(火)〜平成25年1月16日(水)
 ■展示内容 : 日本平和博物館会議加盟館位置図、加盟館ごとの所在地や交通アクセスなどを記した
  パネルと、館の展示内容や活動を紹介するパネルを展示。

  また、パネル展示の内容に則して加盟館ごとにクイズが出題され、全問正解した応募者の中から抽選で各館のオリジナルグッズがプレゼントされました。

ガイドツアー「平和博物館を知ろう」
2日目は、パネル展示「平和博物館を知ろう」のガイドツアーを各館の参加者が行った後、フィールドワークを行いました。
  11月1日にオープンした「シュモーハウス」に始まり、 広島城内にある中国軍管区司令部跡、 旧日本銀行広島支店、袋町(ふくろまち)小学校平和資料館、 広島アンデルセン(旧帝国(ていこく)銀行広島支店)の順に見学しました。

ガイドツアーで展示パネルの説明を行うひめゆり平和祈念資料館の島袋(しまぶくろ)館長

(平和記念資料館 学芸課)

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