小溝泰義平和首長会議事務総長(本財団理事長)は、昨年11月、タイ・バンコク市、チェンマイ市及びオーストラリア・フリマントル市、シドニー市を訪問し、リーダー都市への就任要請に係る協議を行うとともに、地域での平和首長会議の取組の拡大について協議しました。
また、赤十字や、海外で被爆体験証言活動等を行う被爆者、大学の平和関連の研究センター、平和NGO等と今後の連携について協議を行いました。
さらに、訪問地の日本国在外公館を訪れ、各地域での平和首長会議加盟都市の取組支援を要請しました。
小溝事務総長の主な用務は次のとおりです。
11月11日(月)
タイ・バンコク市では、佐藤重和駐タイ日本国特命全権大使と面会し、タイとマレーシアを拠点とした平和首長会議の活動の活発化について説明し、支援を要請しました。
続いて、アモン・キチャウェンクル副知事と面会し、リーダー都市への就任を依頼するとともに、平和首長会議の活動の活発化について協議し、平和な未来を構築する上での青少年の交流の重要性を確認しました。
また、数年前からチェンマイ市と行き来して証言活動を続けている長崎市被爆者の計屋道夫氏と面会し、海外での証言活動について意見を交換しました。
11月12日(火)
チェンマイ市を訪れ、スウォムチャイ・メーソムサクディ市長代理と面会し、平和首長会議の活動の活発化に向けて協力を依頼しました。
次に、藤井昭彦在チェンマイ日本総領事と面会し、海外での被爆者による証言活動の状況についての情報提供、原爆展の開催や平和首長会議への加盟要請活動等への支援を要請しました。
また、中井仙丈チェンマイ大学日本研究センター副所長と面会し、「広島・長崎講座」の開設や原爆資料展示、「光の肖像」展の開催に向けた協力について協議をしました。
11月13日(水)
バンコク市に戻った小溝事務総長は、ウィラサック・フートラクン元駐日タイ特命全権大使と面会し、タイと広島との平和に関する青少年交流について協議しました。
続いて、タノン・ビダヤ元タイ財務大臣と面会し、被爆者のメッセージの次世代への継承を始め、青少年交流やタイの国内情勢など、幅広く意見交換を行いました。
また、チュラロンコーン大学平和研究センターのスリチャイ・ワンケーオ所長と面会し、自治体レベル、市民レベルで平和の意識を高めて活動することの重要性や、大学の事業と平和首長会議の取組との連携について意見交換を行いました。
11月14日(木)
タイからオーストラリアへ移動した小溝事務総長は、パース市で舩山光一在パース総領事と面会し、パース市や西オーストラリア州情勢について説明を受け、管轄区域内の自治体の平和に関する取組等の情報交換を行いました。
続いて、フリマントル市のブラッド・ペティット市長を訪ね、平和首長会議のリーダー都市への就任を要請しました。
同市長からは前向きに検討したい旨の回答があり、リーダー都市としての役割などについて意見交換を行いました。
また、面会には、昨年八月の平和市長会議総会に市長代理として出席されたジャーナリストのエイドリアン・グラモーガン氏とエリザベス・ポー氏が同席されました。
11月15日(金)
シドニー市では、小林敏明在シドニー総領事代理と面会し、被爆者の高齢化に伴う被爆体験継承の課題や、平和首長会議の地域グループ化について説明し、支援を依頼しました。
続いて、ロビン・ケミス副市長と面会し、同市の平和の取組について説明を受け、今後の共同事業の可能性について協議しました。
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