広島・長崎講座現地学習支援
―セントラルコネティカット州立大学、国際基督教大学、インディアナポリス大学―
広島市と長崎市では、被爆者のメッセージを人類共通の財産として、そこに込められた平和への「思い」を学問的に整理・体系化し、 普遍性のある学問として若い世代に伝えるため、世界の大学での「広島・長崎講座」の開設・普及に取り組んでいます。
  3月から5月にかけて、同講座を開設している米国・セントラルコネティカット州立大学とインディアナポリス大学の学生一行と、国際基督教(きりすときょう)大学の海外留学生がそれぞれに広島での現地学習を行いました。
  3大学とも、平和記念公園や広島平和記念資料館の見学、被爆体験証言の聴講を通して被爆の実相を学びました。 また、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館では、原爆を題材とした詩の朗読に耳を傾け、自らも詩を朗読する体験をしました。
セントラルコネティカット州立大学
  3月19日(水)と20日(木)の2日間、米国・セントラルコネティカット州立大学の教員2人・学生22人の一行が、新入生向け研修の一環として現地学習を行いました。
  同大学一行は、池田(いけだ)精子(せいこ)さんによる被爆体験証言を聴講するなどしました。

国際基督教大学
  4月5日(土)から8日(火)には、国際基督教大学留学生一行12人が現地学習を実施しました。
  参加した留学生は、アメリカに本部を持つロータリー財団により世界各国で選抜され、国際基督教大学の修士課程で平和研究を専攻している学生です。 この取組による同大学の留学生の訪問は今回で9回目となります。
  池田精子さんによる被爆体験証言を聴講したほか、小溝(こみぞ)泰義(やすよし)本財団理事長や広島市立大学広島平和研究所の研究員とのディスカッションを行い、核兵器廃絶に向けて自分たちができることについて率直な意見を交わしました。

インディアナポリス大学
  5月10日(土)から5月14日(水)には、米国・インディアナポリス大学の教員2人・学生8人の一行が現地学習を実施しました。 この現地学習は、「広島・長崎講座」の認定講座である同大学の「ヒロシマ・ピース・スタディ」の一環です。 同大学の現地学習は今回で4回目となります。 一行は、日本文化に触れるとともに平和問題について学びました。
  一行は、山本(やまもと)定男(さだお)さんによる被爆体験証言の聴講や、鶴田(つるだ)マリ広島YMCA外語学院名誉学院長による戦時中のアメリカ日系人収容所での体験などについての講義、広島平和研究所の水本(みずもと)副所長の講義、縮景園(しゅっけいえん)での被爆樹木の見学などを通して被爆の実相について理解を深めました。
  また、今回は初の試みとして、広島城学芸員による中国軍管区司令部等を含む広島城構内の戦跡に関する解説を、広島経済大学の学生6人も交えて聴講し、広島の学生との交流及び、かつての軍都広島の歴史的側面などを学ぶ機会を持つことができました。
原爆詩朗読会で朗読する米国・セントラルコネティカット州立大学の学生


原爆の子の像に折り鶴を捧げる国際基督教大学の留学生


被爆体験証言者等と米国・インディアナポリス大学一行

(平和連帯推進課)

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