平和記念資料館公開講座
「被爆体験証言者交流の集い」研修会を開催
本財団が事務局を務める「被爆体験証言者交流の集い」では、被爆体験証言活動を行っている方だけではなく、広く市民の皆様に、平和について学ぶ機会を提供するため、年2回、公開講座を開催しています。
平成25年度は第1回目を平成26年1月25日(土)に、第2回目を2月22日(土)に広島平和記念資料館メモリアルホールで開催しました。
第1回講座「第五福竜丸ふくりゅうまる被災60周年 核なき世界をめざして~第五福竜丸は航海中」―講師:安田和也
(やすだ かずや)
・都立第五福竜丸展示館主任学芸員
安田和也さんは、1954年3月1日にアメリカの水爆実験によりビキニ環礁で被爆した第五福竜丸について、乗組員の被害状況やその後の生活、また、マーシャル諸島住民の長く続く苦難や第五福竜丸の保存の動きなどを話されました。 そして「今後も第五福竜丸とともに事実を伝え、発信し、ヒロシマ・ナガサキとともに核の問題に向き合っていきたい」と力強く語られました。
参加者からは「第五福竜丸を通じて、核兵器のない世界へ向かう考え方を広めることが大切だと思った」などの声が聞かれました。
第2回講座「平和とは何か だれのための平和、友好、そして援助なのか」―講師: 吉川元
(きっかわ げん)
・広島市立大学広島平和研究所所長
第2回講師 吉川元さん
吉川元さんは、戦争はなぜ発生するのか、どのようにすれば恒久平和が実現するのか、といったことについて、人間の安全保障の視点から、複眼的な平和の見立ての必要性や平和創造手法の問題点などについて幅広く解説されました。
参加者からは「吉川さんの講演で、新たな視点や考え方を与えてもらい、『平和』について改めて考え直すきっかけとなった」などの感想が寄せられました。
(平和記念資料館 啓発課)
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