和文機関紙「平和文化」No.186, 平成26年7月号
平和首長会議の活動強化

マーシャル諸島訪問

 小溝泰義(こみぞ やすよし)平和首長会議事務総長(本財団理事長)は、松井広島市長の代理として、3月1日にマーシャル諸島共和国の首都マジュロ市にて開催された核犠牲者追悼記念日(通称:ビキニ・デー)公式式典に出席しました。
 1954年3月1日にビキニ環礁で行われた米国の水爆実験から60周年を迎えるビキニ・デーの公式式典及び関連行事に出席することにより、核兵器廃絶と世界恒久平和を訴えるヒロシマのメッセージを発信するとともに、平和に取り組む人々との交流を図りました。
 小溝事務総長の主な用務は次のとおりです。
2月27日(木)
 ロヤック マーシャル諸島共和国大統領を表敬訪問し、ビキニ・デー公式行事でスピーチの機会を与えていただいたことへの謝辞を述べ、松井市長の親書を手交しました。 ロヤック大統領からは、式典参加への感謝と、核被害を若い世代へ伝え、世界に発信することが重要であるとの発言がありました。
ロヤック大統領表敬訪問(2月27日)

ロヤック大統領表敬訪問

2月28日(金)
 ビキニ環礁での水爆実験で被ばくした第五福竜丸(ふくりゅうまる)乗組員の生存者である大石又七(おおいし またしち)氏とロンゲラップ環礁で被害に遭ったマーシャル諸島の被ばく者との対談を聴講しました。
3月1日(土)
 核犠牲者追悼記念日公式式典でスピーチし、我々は、被爆者の尊く力強いメッセージを厳粛な気持ちで共有すべきであり、人道的な立場から、核兵器の使用は二度と許すことはできないと訴えました。 そして、いかなる場所においても、これ以上の「ヒバクシャ」を出さないように全力を尽くしていかなければならないと決意を述べました。
 式典では、司会者から松井市長のメッセージの紹介もありました。
3月2日(日)
 世界の被ばく者の証言映像をインターネットで発信し連携を呼びかける「グローバル・ヒバクシャ・プロジェクト」に関する若者向けのワークショップで、核兵器のない世界の実現について講演しました。
 また、第二次世界大戦中に太平洋諸島で戦没した人々の慰霊と恒久平和を願って日本政府が設置したマジュロ平和公園及び東太平洋戦没者記念碑を視察しました。
3月3日(月)
 2歳の時に、ロンゲラップ諸島で被ばくした国会議員のジェバン・リクロイン氏の被ばく体験証言を聴講しました。 その後、リクロイン氏と協議し、クワジェリン環礁の平和首長会議加盟を要請しました。

(平和連帯推進課)

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