和文機関紙「平和文化」No.186, 平成26年7月号

資料展「峠三吉と『われらの詩』」を開催

 平和記念資料館では、峠三吉(とうげ さんきち)氏に関連した資料展を、平成26年3月14日から4月14日まで当館東館地下1階で開催しました。
 今年1月に、広島市に御寄贈いただいた「われらの詩うた」(全巻)を紹介する資料展を開催しました。 「われらの詩」は、「原爆詩人」として知られる峠三吉氏が中心となって、広島で発行していた詩のサークル誌で、昭和24年3月に創刊され、昭和28年の第20号まで刊行されました。 「われらの詩」には、広島の青年たちが、原爆の記憶を呼び戻し、被爆体験を詩的に表現した作品が多く掲載され、今も読み継がれている原爆詩の原点がここにあります。 例えば、女優の吉永小百合(よしなが さゆり)さんが朗読している「ヒロシマの空」(林幸子(はやし さちこ)作)は「われらの詩」第10号に発表されました。
 今回の資料展では、「われらの詩」の全作品リスト等を展示しました。 来場した「われらの詩」メンバーからは「自分や知人の名前があり、当時を思い出し、感慨深い」等の感想が寄せられました。
昭和30年5月メーデーの行進に参加した「われらの詩」の主要メンバー。前列右端が峠三吉氏。(増岡頼子氏提供)

昭和30年5月メーデーの行進に参加した「われらの詩」の主要メンバー。前列右端が峠三吉氏。(増岡頼子(ますおか よりこ)氏提供)

(平和記念資料館 啓発課)

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