和文機関紙「平和文化」No.197, 平成30年3月号

英語で伝えようヒロシマセミナーの実施

 平和記念資料館では、原爆被害の実相を英語で正しく伝えるための知識と表現を学ぶ「英語で伝えようヒロシマセミナー」を平成18年度から実施しています。
 今年度は7月9日(日)にベーシック編、7月16日(日)にアドバンス編をそれぞれ実施し、10代から70代まで幅広い世代の357人が参加しました。
ベーシック編の様子
ベーシック編の様子
 ベーシック編では、資料館職員が英語で原爆被害の概要について説明した後、米国出身のクレィグ・ネヴィットさんが、平和の象徴や平和記念公園の碑などについて英語で説明するグループワークを行いました。 グループワークでは、老若男女を問わず、参加者が活発に意見交換を行い、積極的に発表する姿が見られました。 参加者からは、「簡単な単語を用いての説明方法がよく分かった」「いろんな意見が聞けてよかった」「今後、熱心に取り組もうと思った」などの声が寄せられました。
 アドバンス編では、まずネヴィットさんが英語で原爆被害の概要について解説しました。 その後、被爆者の梶本淑子(かじもと よしこ)さんが自身の被爆体験を日本語で話し、ひろしま通訳・ガイド協会の福井(ふくい)まりさんが、英語で逐次通訳を行いました。 参加者からは、「原爆の悲惨さと英語での伝え方がよく分かった」「日英両方で証言が聞けてよかった」などの声がありました。
 資料館では、来年1月に2回目の同セミナーを開催します。

(平和記念資料館 啓発課)

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