和文機関紙「平和文化」No.199, 平成30年11月号

特別展「広島赤十字病院」を開催しています

展示場所  平和記念資料館 東館地下1階会議室(2)及びホワイエ
展示期間 平成30年7月20日(金)~平成31年3月末(予定)
展示資料 写真 21点、現物資料 17点、市民が描いた原爆の絵 10点、映像 1点

 広島赤十字病院の被爆後の惨状と混乱の中での救護活動を物語る資料から、原爆被害の悲惨さを知り、戦争のおろかさ、命の尊さに思いをはせていただく展示会です。
「腕章」上野照子氏 寄贈)
「腕章」
(上野照子(うえの てるこ)氏 寄贈)
 原子爆弾の投下により壊滅的な被害を受けた広島市において、倒壊や焼失を免れた数少ない医療機関の1つであった広島赤十字病院には、被爆直後から負傷者が殺到しました。 設備や備品は破壊され、薬品も治療材料も底をつく状況で、生き残った医師や看護婦たちは、昼夜を分かたず救護にあたりました。
 展示会場では、広島赤十字・原爆病院所蔵の「熱線のあとが残る椅子」や当時の収容患者が着用していた「病衣」等の現物資料のほか、横たわる負傷者や治療の様子を撮影した写真や動画、病院前に押し寄せる負傷者や治療を待たずに亡くなっていく人々を描いた絵などを紹介しています。
 また、リニューアル前の東館で展示していた同院の「ガラス片の刺さったあとが残る壁」をホワイエに移設しました。 こちらは、特別展終了後も常設展示します。
「廃墟の中のオアシス」と呼ばれた広島赤十字病院
「廃墟の中のオアシス」と呼ばれた広島赤十字病院
(菊池俊吉(きくち しゅんきち)氏 撮影/田子はるみ(たご はるみ)氏 提供)

(平和記念資料館 学芸課)

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