和文機関紙「平和文化」No.201, 令和元年8月号

企画展「市民が描いた原爆の絵―記憶と向き合う」をNHK広島放送局と共催しています

展示場所  平和記念資料館 東館1階 企画展示室
展示期間 平成31年4月25日(木)~令和元年12月末(予定)
展示資料 市民が描いた原爆の絵7点(複製パネル及び原画)、NHK広島放送局制作番組『原爆の絵が語るヒロシマ』10分版のリピート上映

「何かを言おうとしていた女性」上岡千吉作
「何かを言おうとしていた女性」
上岡千吉(うえおか せんきち)
 「市民が描いた原爆の絵」は、当事者の脳裏に焼き付いた情景を本人が描き記した貴重な記録です。
 収集のきっかけとなった最初の1枚が描かれてから45年、絵の作者は1,200人を、作品は5千点を超えました。 その多くは、何十年も絵筆を握ったことのない人たちが身近な材料を使って描いた素朴な作品です。 それでも、体験者ならではの生々しい描写が見る人の心を震わせます。
 作者は、心の奥にしまい込んだ辛い記憶と向き合い、絵を描き上げました。 よみがえる悲しみと悔恨、描き尽くせないもどかしさに苦しみながら、どうしても伝えたかったものとは、何なのでしょうか。
【8K原爆の絵プロジェクト】
 平成29年(2017年)、広島平和記念資料館はNHKと共同で「市民が描いた原爆の絵」4,200枚について、8Kカメラで撮影した超高精細画像データを作成しました。 これにより、筆致や色使い、紙の質感まで鮮やかに再現することが可能となりました。
 会場では、期間限定(5月2~6日、8月3~7日)で、インタラクティブ8Kビューワーを体験していただきます。

(平和記念資料館 学芸課)

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