変形した化粧クリームの瓶
(寄贈 中村利代(なかむら としよ))
おしゃれなふたが残る化粧品の瓶、中身がまだあるビール瓶、モダンなデザインの時計―焼け跡に残っていたこれらのものを見ると、人々が暮らしの中にささやかな楽しみや癒しを求めるのは、戦時下だった76年前も今も同じであるように思われます。
たとえひどく変形していても、当時の人々が私たちと同じ感覚を持って暮らしていた部分があることを感じさせます。
今回の企画展では、原爆の後、広島の焼け跡で見つかったものを手がかりに、当時の人々の暮らしや思い出をたどります。
ものを変形させた原爆の威力のすさまじさを紹介しつつ、焼け跡に残っていたものが人々にとってどんな意味を持っていたのかを紹介します。
展示構成
・「もの」からたどる暮らし
・たった一発の爆弾で―熱線と火災
・がれきの街
・焼け跡で見つけた思い出
【お問い合わせ】
平和記念資料館 学芸課
TEL(082)241-4004