日本から見て地球の反対側のアルゼンチンの首都ブエノスアイレスを拠点に、現地時間2022年8月5日午後7時45分、スペイン語通訳付の広島平和記念式典オンライン参列に、チリ、パラグアイ、メキシコなどスペイン語圏の国々や、日本各地から、約100名が参加しました。
オンライン参列は今回で三回目です。
主宰のNGOフンダシオンサダコは、平和と友情と環境保全をテーマにアルゼンチンで平和文化活動を展開しており、学校や団体の要請で広島セミナー、平和の折り鶴教室、「サダコと折り鶴」ポスター展、平和映画上映会などを行っています。
コロナ禍で学校訪問等の活動ができない中、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスからいかに世界の人々の健康を願うか、平和のメッセージを発信するか、私達ができることを考えました。
私はスペイン語と日本語の会議通訳者ですが、国際会議や表敬訪問、商談会議などの人の往来がなくなり、それらは一部、オンラインで行われるようになりました。
また私は日本語とスペイン語の教師でもありますが、ブエノスアイレス市立外国語大学の日本語のクラスは全てオンラインになりました。
現在、平和記念式典は英語に通訳されライブ発信されていますが、スペイン語発信はありません。
しかし、オンライン化により、地球の反対側のスペイン語圏の人々も、時差さえ考慮すれば、生中継を見て広島の今を知ることがきるのです。
オンライン参列は、アルゼンチン人日本語学習者、日本人スペイン語学習者が司会役を務め、平和に関心の高いボランティアが受付などの業務を手伝ってくれ、私が同時通訳をするスペイン語で人々をつなぐ会となりました。
参加者は、平和宣言、来賓のスピーチ、特に子どもたちの「平和への誓い」では涙しそうになりました。
また、献花の様子を興味深く見つめ、慰霊碑の建設にまつわる説明にも耳を傾けてくれました。
式典終了後の交流会では、元ジャーナリストで被爆者の田中勝邦
(たなか かつくに)さんの広島からの友情メッセージに感動し、ひろしま平和の歌をスペイン語で歌いました。
また、狂言の先生による特別セミナーが行われ、「伝統文化を楽しめること」に平和を感じました。
この活動に参加した方々が在住の自治体に働きかけたことにより、平和首長会議加盟に至った市町村もあります。
オンライン参列は2023年も開催予定です。
参加を希望する方はフンダシオンサダコの以下のSNSを御参照ください。