和文機関紙「平和文化」No.210, 令和4年10月号

中・高校生ピースクラブ「ヒロシマ青少年平和の集い」の実施

 本財団では、21 世紀を核兵器や戦争のない「平和な世紀」とするために、自ら平和の推進に取り組む人材を育成することを目的として、中・高校生ピースクラブを運営しています。
 令和4年度は、中学1年生から高校3年生まで24人が参加し、平和記念公園内慰霊碑についての学習や、被爆体験証言講話や被爆体験伝承講話を聞くなどして、戦争と原爆の恐ろしさを学び、平和な社会をどのように築いていくのかを考えています。
 8月5日(金)には、被爆の実相や平和の尊さを発信するため「ヒロシマ青少年平和の集い」を3年ぶりに対面で開催し、平和記念式典等に参加するため全国から派遣された8団体・80人の青少年が参加しました。 集いでは、中・高校生ピースクラブのメンバーが会場準備から司会進行まで全てを担当し、コロナ禍で様々な制約がある中、全国各地の青少年と対面で交流できることを楽しみに企画を進めました。
 当日は、メンバー3人が原爆被害の概要を説明した後、証言者の山本玲子(やまもと れいこ)さんが自身の被爆体験について講話を行いました。
中・高校生ピースクラブによる原爆被害の概要説明
中・高校生ピースクラブによる原爆被害の概要説明
 その後、「被爆者の思いを受け継ぐ方法」をテーマにグループディスカッションを行い、活発な意見交換の場となりました。 中・高校生ピースクラブのメンバーからは、「広島県外の人のヒロシマや原爆に対する関心の高さに驚き、意見交換ができて良かったです」といった感想が挙がり、参加者からは、「同年代のピースクラブのメンバーから直接被爆の説明を聞くことで、より身近な出来事として主体的に聞き、考え、意見を発信する機会となりました」「実際に体験した被爆者の方から当時の様子を直接聞けたことが、強い印象として残りました。数値的なデータより訴えるものがありました」といった感想が寄せられました。
ディスカッションする参加者
ディスカッションする参加者
(平和記念資料館 啓発課)
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