国立広島原爆死没者追悼平和祈念館は、今年開館20周年を迎えたことを記念し、特別展示「家族の肖像 ―引き裂かれた絆―」を開催しました。
8月1日から8月31日の会期中、沢山の方にご来館いただきました。
特別展示では、原爆が人の命だけでなく家族の絆さえも奪ったことを伝えるため、被爆前に撮影された家族写真約200枚を平和祈念・死没者追悼空間に展示しました。
これらの家族写真は、原爆で亡くなられた方のご遺影と共に当館にお寄せいただいたものです。
様々な家族の表情を写し撮った写真の一枚一枚を、熱心に見学する来館者の姿が見受けられました。
また、体験記閲覧室では、展示された家族写真の中から6家族に焦点をあて、ご寄贈いただいた体験記や関連書籍と共に、それぞれの家族の物語をパネルやバナーで紹介しました。
原爆で亡くなられた方を心から哀悼するとともに、被爆の実相を伝え平和を訴えるため、当館では引き続き原爆死没者のお名前と遺影(写真)、被爆体験記を収集・公開してまいります。
皆さまのご協力をお願いいたします。