広島平和記念資料館では、原爆被害の実相を伝え、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向けた世論の醸成を図ることを目的として、平成8年度(1996年度)から国内各地の都市で原爆・平和展を開催しています。
本年度は、北海道3都市(苫小牧
(とまこまい)市、札幌市、旭川市)において開催し、原爆で犠牲になった方の遺品等の被爆資料、被爆の実相と核兵器の現状を伝える写真パネル、高校生と被爆体験証言者が共同で描いた原爆の絵などを展示しました。
また、展示の開催に併せ、本財団被爆体験証言者である八幡照子
(やはた てるこ)さんを苫小牧市に、笠岡貞江
(かさおか さだえ)さんを旭川市に派遣し、自身の被爆体験を語っていただきました。
来場者の方からいただいた感想の一部をご紹介します。(原文のまま)
- みんなにもこの話をつたえたいと思いました。(10歳未満)
- せんそうを今やっている「ロシア」「ウクライナ」が早く戦争をやめて全世界が平和な国になってほしいなと感じました。(10歳未満)
- 原爆が広島・長崎に落ちたことは「出来事」として知っていたけど、今回の講話を聞いて、日本に暮らしている私にとっても身近なことなんだなと感じた。(13~15歳代)
- 道内に住んでいると見ることのできない貴重な資料を子どもに見せることができ、とてもよい機会になりました。(50歳代)
- 辛い記憶を語って下さった証言者の想いを忘れないようにしたい。(60歳代)
実施の概要
【苫小牧市】
期間:7月30日(土)~8月21日(日)
(23日間)
場所:苫小牧市文化交流センター
(アイビー・プラザ)
来場者数:約3,700人
【札幌市】
期間:8月5日(金)~8月15日(月)
(11日間)
場所:札幌駅前通地下歩行空間 北1条イベントスペース東
来場者数:約26,500人
【旭川市】
期間:11月30日(水)~12月11日(日)
(12日間)
場所:旭川市民ギャラリー
来場者数:約800人
(平和記念資料館 啓発課)