本財団では、広島市と長崎市とともに、被爆の実相や被爆者の核兵器廃絶への願いを若い世代に伝えていくため、国内外の大学及び大学院において原子爆弾による被害や核兵器の非人道性、平和の尊さなどを学術的に学ぶことのできる講座を「広島・長崎講座」として認定し、その普及を広く図るとともに、資料提供や広島での現地学習における支援を行っています。
東京外国語大学
昨年6月に「広島・長崎講座」への認定を新たに行った東京外国語大学の学生4名と教員2名が、6月17日(金)から19日(日)の3日間、現地学習のため広島を訪れ、被爆体験講話の聴講、被爆体験記の朗読会、広島平和記念資料館や平和記念公園等の見学などを行いました。
証言者の小倉桂子
(おぐら けいこ)さんから被爆の実相を聴いた学生からは、「被爆体験をもっと広めていかなければならない」「被爆体験を語ることは、為政者に核兵器廃絶に向けた対話を促すことにつながると思う」などの声が聞かれ、学生たちにとって、被爆体験の継承の重要性を学ぶ機会となりました。
慶北国立大学校人文大学
今年1月19日(木)に慶北
(キョンブク)国立大学校人文大学(韓国・大邱
(テグ)市)の学生15名と教員1名が、2018年に同大学の講座を「広島・長崎講座」に認定以降、3回目となる広島での現地学習を実施しました。
朴南珠
(パク ナムジュ)さんの被爆体験講話を聴講した学生からは「実際に被爆者の話や姿を自分の目で見て聴いて胸に刺さった」「広島のような過ちを繰り返してはいけない」などの感想があり、被爆の実相への理解を深め、平和への思いを新たにしました。
韓国人原爆犠牲者慰霊碑の説明を聞く慶北国立大学校人文大学の学生たち
(平和市民連帯課)