国連が主催する軍縮専門家の育成のための「国連軍縮フェローシップ・プログラム」に参加する24か国・地域の若手外交官等の24名の研修生(フェローズ)を、10月6日(木)と7日(金)の2日間、広島に受け入れました。
このプログラムは、国連が昭和54年(1979年)から実施している研修事業で、本財団では、昭和58年(1983年)から毎年受入れ、これまでにおよそ1,000人が広島での研修を受けました。
今回の研修では、小泉崇
(こいずみ たかし)本財団前理事長による核廃絶への取組についての説明、被爆体験講話の聴講、広島平和記念資料館及び平和記念公園の見学、原爆死没者慰霊碑への献花を行いました。
一行は、小泉前理事長による平和首長会議や平和文化の振興に向けた取組の説明に熱心に耳を傾け、活発な意見交換を行いました。
小倉桂子
(おぐら けいこ)さんによる被爆体験講話のプログラムでは、多くの質問があったほか、プログラム終了後にも、小倉さんと交流を図る場面が見られるなど、原爆や核兵器に関する意識の高さが伺えました。
また、広島平和記念資料館、平和記念公園を見学するプログラムでは、被爆の実相に触れるとともに、原爆死没者慰霊碑に献花を行い、平和への思いを新たにしました。
一行からは、「広島で学んだことを今後の外交官としての業務の中で生かしていきたい」「これから核軍縮に向けて全力を尽くす決意を新たにした」などの感想が寄せられており、この研修を通して、被爆の実相を伝えるとともに、被爆地の思いを共有することができました。
(平和市民連帯課)