和文機関紙「平和文化」No.213, 令和5年9月号

令和5年度「ヒロシマ青少年平和の集い」を開催しました

 8月5日(土)、広島市役所講堂で開催しました。
 この集いは、平和学習を主目的とするもので、平和記念式典に派遣された各都市の平和使節団等(中学生が中心)13団体・154人と、中・高校生ピースクラブ27人とが参加し、交流を深めました。 中・高校生ピースクラブは本財団が運営しているボランティア組織であり、クラブの皆さんには、被爆の実相を深く学んだうえで、このようなイベントを通じで、平和推進に取り組んでいただいています。
 集いは、①被爆の実相に関する平和学習と、②少人数班での討議形式による平和学習の二つのパーツから構成されます。
 ①では、クラブのメンバーから原爆被害概要を説明した後、証言者の笠岡貞江(かさおか さだえ)さんが講話を行いました。 各都市の皆さんは非常に積極的であり、笠岡さんに20問を超える質疑がありました。 例えば、「当時物資が欠乏する中、衣服はどう調達したのか」、「被爆しなかったら、どのような仕事に就きたかったのか」など、当時の日常生活やその後の人生に関わる質問もあり、皆さんの理解が具体的になり、深まったと思います。
 ②では、まず、各都市の参加者を、バラバラに班編成しました。 そして、各班に配置された広島のクラブのメンバーが取りまとめ役を担い、「平和」や「核兵器」をテーマに、活発な意見交換と、発表が行われました。
 以上のように、この集いでは、来広する皆さんと被爆者、広島の中高生との人間と人間としての交流が可能です。 また、派遣された中学生が各自治体に帰って成果を発表することにより、フィードバック効果も期待できますので、来年度以降さらに充実していきたいと考えています。
活発な意見交換が行われました。
活発な意見交換が行われました。
(平和記念資料館 啓発課)
 
公益財団法人 広島平和文化センター
〒730-0811 広島市中区中島町1番2号
 TEL (082) 241-5246 
Copyright © Since April 1, 2004, Hiroshima Peace Culture Foundation. All rights reserved.